ご存知(?)新渡戸稲造著のものです。原著って英語だったんですね。知らなかった。
(だから訳者がいるんです)

図書館に行ったらちょうど目の前にあったので読んでみました。
一番最初に新渡戸氏が「日本では学校で宗教を教えないのか?ではどこで道徳を学ぶのだ?」と外国人から聞かれたことが本書を著したきっかけと書いてありました。
今の学校では『道徳』という授業があったりしますが、旧制学校時代にはなかったのでしょうね。(外国では宗教を通して道徳を学ぶということでしょうか)

この本はまさに今読むべき内容なのかもしれません。日本人の道徳観というのは今でも「武士道」を基にしていると感じました。新渡戸氏が著するまで「武士道」は書物になっているものではありません。すべて口伝もしくは暗黙のうちに伝承されてきたものです。そしておそらく今でも暗黙のうちに伝承されていると思います。
 武士道の基本となっているのは仏教であり、儒教であり、神道であり、そして特権階級だった武家の慎みというものです。外国が宗教を通して道徳を学ぶのと同じように日本人が武士道を通して道徳を学ぶのも納得です。
その他学ぶべきことがたくさんありました。今の文化の違いも実は根本的なところは同じで、何にフォーカスしているかの違いだけであるということもよくわかりました。
 もともと外国人向けに書かれたものですので、非常に平易に書かれています。現代人の私たちにはちょうど良いのではないでしょうか。
 今の日本の道徳を見直すきっかけとして、ぜひ読んでみてください。

 注意事項:
 武士道の1つとして切腹に関する記述があります。その意図などは道徳観として現代では行きすぎな部分もあると思います。また切腹シーンの描写がリアルで若干きついかもしれません。小学生に読ませる場合は親御さんが可否を判断してください(R12指定的な感じです)。


武士道 (PHP文庫)

武士道 (PHP文庫)




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