プレイヤーとしては高いパフォーマンスが出せるのに、下に人がついた途端にテンパってしまう。メンバーが何をやっているのかわからない。どう進めればいいのかわからない。こういう人はとても多くいます。
多くの場合、これは「進捗管理」の考え方を知らないからですが、実はこの「進捗管理」という用語がいちばんの犯人だと私は考えています。
「進捗管理」というと、「進捗」を「管理」するものなので、
Aさん 3日遅れ
Bさん 1日前倒し
Cさん 4日遅れ
と、まさに「進捗」を「管理」するようなイメージを抱いてしまいます。
遅れている人には「なんで遅れたんだ」、「遅れは取り戻せるのか」と結果について追及することしかできません。
こんな「進捗管理」はほとんど意味はありません。メンバーのモチベーションを下げるだけです。現状をスナップショットで見たり、結果だけみて文句を言うのは誰にでもできます。
では「進捗管理」ではなくて何なのか。
CMMIによい用語があります。
「モニタリング & コントロール」です。
"monitor"を辞書で調べてみると、
to carefully watch and check a situation in order to see how it changes over a period of time
とあります。
ポイントは「一定期間、変化を察知するために観察する」ということです。つまり、ときどき思いついたように見るのではなく、「推移を見続ける」ということです。
一週間に一回ある「進捗会議」でツッコミを入れているようでは、「モニタリング」とはとても言えないのです。
プロジェクトで何が起きているのか、計画とどうズレているのか、その原因は何にあるのか、遅れは今後拡大しそうなのか、それとも一時的なものなのかを、日々「見続ける」ことがたいせつです。
そして「見続ける」からこそ、「コントロール」が可能になります。一週間に一回の進捗会議では遅いのです。コントロールは日々行わなければ後手に回ってしまいます。
いくら進捗を管理しても意味はありません。コントロールしてはじめてプロジェクトは上手くいきます。そしてコントロールするには、日々のモニタリングが欠かせないのです。
まずは「進捗管理」というのをやめてみましょう。
「モニタリング」と「コントロール」
ただそれだけで意識と行動が変わってくるはずです。


